美しい本棚をつくるためには、まず本の総数を増やしすぎないことです。
本は知的財産の最たるものですが、それがたまりすぎるとかなりの圧迫感があります。
何度でも読み返したい本、仕事で頻繁に使用する本以外は置かないようにし(古本屋に売るのがいいでしょう)必要最小限の本だけを残すようにします。
それから、本の二段置き(奥行きの深い本棚に前後並べて本を置く)はしないようにしましょう。
後ろに置かれた本が取りにくい(そうなると、わざわざ前の本をどかすのがいやになってくるので、たちまち後ろの本は“読まずの書”と化してしまう)うえ、ぎゅうぎゅうに前の本を詰め込むと、後ろの本が圧迫されていたんでしまうことがあるからです。
だいいち持っている本はすべて背表紙が見える状態にしておいたほうが、楽しいではありませんか。
わたしが奥行きの浅い本棚にこだわるのにも、こういった理由があるのです。
本の配置方法は、人によってさまざまですので、どれが正しいとはいえませんが、よくありがちな著者やタイトルのアイウエオ順に並べる方法は、あまり面白くありません。
本の並べ方こそ、まさにその人のセンスを演出する重要なファクターです。
たとえば、渋谷の古本屋「フライング・ブックス」では、日本のサブカルチャー関係の本の横に、アメリカのポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルの画集が置かれていたり、フランスの小説の横に、日本のシャンソン歌手の自伝が並んでいたりします(じっさいにそういう並び方を目にしたわけではなく、あくまでイメージですが)。
こういうすぐれた本屋さんの棚の並び方を参考にすることも、美しいコレクションを作り上げるためには、非常に有効な手段といえます。
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